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執筆者の写真仲村 賢

相手の興味を惹くように

先日、ストレスチェック制度の実施者になるための養成講座に参加しました。

その中で、企業の中で保健師として働く方のお話を聴き、

非常に面白かったです。

 

多くの話が印象に残りましたが、そこで特に印象に残ったことが、

人は、相手が良いと思っているものに興味がないということです。

例え、それがどれほど大切なことであろうと。

保健師は健康の大事さを説き、

心と体の健康のために色々なお話をします。

例えば、睡眠時間を確保すること、運動すること、喫煙や飲酒を控えること。

誰しもが健康の大切さと、病気の大変さを知っています。

しかし、耳を貸して改善する人は、体感として1割にも満たないそうです。

どれだけ必要なことだとわかっていても、その改善に取り組もうと思うと、

今の生活を変えなくてはいけません。

例えば、楽しんでいたドラマを観るのを諦めて

早く寝ることを選択しないといけなくなるのです。

それだったら、ドラマのシーズンが終わってから早く寝ようと考えて、そのまま何の改善もしません。

人は自分が興味・関心を持っていて、自分がしたいことには行動をしていき、時間を注ぎます。

しかし、必要性は分かるけれども興味の無いことには時間も労力も使いません。

この話を聴いたときに、「思い当たる!」と思いました。

私は心理に興味を持ち、人との関係や、幸せな状態に興味があります。

それを広げたいと思っています。

でも、他人が興味を持っていることは若干、おざなりかもしれません。

例えば、快適な睡眠のためにと、安眠枕を提案されても、

足の健康は体の健康につながると、靴のアドバイスをされても、

健康管理のためにジム通いを進められても、

どれも取り入れていません。

分かるんだけど…、でも…

という気持ちですね。

そのため、自分が良いと思うことを相手に提案する場合には

細心の注意が必要なのです。

まず、相手の興味を惹かせること、

そのために極力、提案やおススメをしないか、

したとしても多くのことを伝えないということです。

相手にとって必要だと思わせる、

健康を損なうと、今楽しんでいるお酒も飲めないですね。

そんな風に、「それはまずい」と興味を惹かせる。

そんな関りが必要だとおっしゃっていました。

心の健康は大切ですと、幾度も伝えていますが、

それだけだと、本当に必要だけど、でもまだ大丈夫と思っている人には

言葉が届かないのかもしれません。

相手が何を望んでいるのか、何に興味を持つのか、

しっかりと考えながら提案をしていきたいと思います。

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