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執筆者の写真仲村 賢

感情と切り離す

日本人は関係ないことに感情が乗っかり、感情的になりやすいと言われています。

例えば、あるイベントを企画する際に、自分が出したA案に対して

否定的な意見を言われるとムッとして「あいつは敵だ!」と思ったり、

意に添わない意見を言うと「生意気な奴だ!」と思う場合があります。

その最たる例は、今、行われているオリンピックでの開会式だと思います。

上の人の意見に添わない企画を出した人は全員外され、

「良い開会式」より「上の意見に沿った内容」だけに終始してしまいます。

では、どうしてこんなことが起こるのでしょうか。

あるゲームがあります。

一方がリンゴの良いところ(赤い、甘い、おいしいなど)を言い、

一方がそれを否定するワークをすると、感情的になり喧嘩になることもあります。

どんどんと否定の言葉を言われる方は腹が立ってきて、

相手を敵のように思うのですね。

このゲームでは相手を否定しているのではなく

「リンゴを否定」しているだけなのに、

「否定する言葉=自分を否定する言葉」になっちゃうそうなんです。

この理由の一つに議論に幼い頃から慣れていないから、

議論と感情を分ける訓練ができていないからだそうです。

あくまでAという企画案があり、それに対して改善点を伝える。

その時に、相応しい行動は、その企画案には改善点があり、

改善して良い案にしていくだけなのです。

それなのに「企画案の改善点を伝える、あいつは嫌な奴だ!」となると、

とんでもない方向に議論が行くのです。

議論はコミュニケーションです。

コミュニケーション不足は人間関係をぎくしゃくさせます。

それを防ぐために、是非とも議論を小さい時から行い、

感情的にならずに自分と議論内容は分けて話せるようになりたいですね。

そして私も自分の意見に色々と言われても、

「私が否定されているわけじゃない」と考えて、

感情のコントロールを持ちたいと思います。

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