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執筆者の写真仲村 賢

人生のハンドルを握っているか。

「あなたは人生を主体的に選んでいますか?」 という言葉を、この間、問われました。


もちろん、私は様々な選択をしてきたので「はい」と答えましたが、

その後の話の中で、「もしかしたら主体的じゃない部分も多いかも?」と思いました。


そんな話を本日はお伝えします。

1、恐怖と自発性

サバンナで、ライオンとシマウマがいたとします。

ライオンを見つけたシマウマはどうするでしょうか? 大急ぎで必死で逃げるでしょう。 この時の必死さは命が掛かっているので、すごいです。 ただ、逃げ続ける・走り続けることができないので、 体力が尽きると倒れてしまいます。 では、逆に、 シマウマを見つけたライオンはどう思うでしょうか?

目の前に美味しそうなご馳走があるので、 ワクワクしながら、どんどんと走るでしょう。 ただ、体力が減ってきて無理だなと思った時には、 手近なウサギなどを食べてお腹を膨らませて、 新たなシマウマを見つけた時にはワクワクして走るでしょう。 追いかけ過ぎて倒れてしまうことは無いと思います。

このシマウマのような、恐怖や不安に押されて動く状態を 恐怖のモチベーションとも言われます。 一時的には力強いですが、長続きせず、疲弊します。 一方で、ライオンのような、自分の好きなことで動く状態を 自発性と言います。 この気持ちは長続きしますし、追いかけている最中はワクワクします。 例えば、あなたが海外旅行に行きたいと思って行った時、 行っている最中に疲れ切って嫌だ嫌だと思うでしょうか。 旅行から帰った後は疲れてぐっすり寝るかもしれませんが、 楽しかったし、また行きたい!と思うでしょう。 これが自発性です。 一方で、借金取りに追われて、毎日気を遣いながら何とかお金を返した時、 再び、お金を借りたい!と思う人はいないでしょう。 これが恐怖のモチベーションです。

2、恐怖のモチベーションにコントロールされる人生

この恐怖のモチベーションですが、目に見える恐怖だけではありません。 将来が不安と思ったり、良い学歴が無いと良い人生を送れないという思い込みも恐怖のモチベーションであったりします。 恐怖のモチベーションにコントロールされる人生は、 どのような人生でしょうか。 自分主体ではなく、他に主体があり、それに脅かされている人生です。 例えば、将来の生活が不安で、貯金をしなければいけないと思うとします。 これは、自らが選んで行動しているでしょうか。 違いますね。 『将来の不安』という漠然と姿が見えないライオンに追われて、 逃げ切るためにせっせとお金を貯めるのです。 ただ、どれ位、貯金をすればその恐怖はなくなるのでしょうか。 それは誰にも分かりません。 もしかすると数億円に到達しても恐怖が残り続けるかもしれません。 他にも多くの恐怖に追われる人がいます。 男らしくあらねばならない、ちゃんとした親にならないといけない、 しっかりとしないといけない、正社員じゃないといけない。 このような不安も恐怖のモチベーションです。 一時的には力を発揮しても、どんどんと疲れ、しんどくなっていきますね。

3、自発性へ

あなたには恐怖のモチベーションがありましたか? 私は、将来の不安から動いている部分もあったと気付きました。 将来の不安から、こんな行動をしていいのかと不安になったり、 この仕事を続けないといけないと思い込んで、 主体的に生きていると思いながら、全く主体的じゃなかったのです。 もっと自分主体で、自発性を大事にできる人生を歩みたいと考えました。 では、恐怖のモチベーションから、自発性に切り替えるにはどうすればいいでしょうか。 3つのステップを歩みます。 「 理解 ⇒ 決断 ⇒ 行動 」です。 まずは恐怖の対象が何かを理解することです。 その多くは目の前のライオンではなく、ライオンの幻想であることに気づくでしょう。 そして、そのライオンの幻想とどう向き合うのかを決めるのです。 ずっと影におびえて生きることも一つです。 そうではなく、幻想を感じながらも、不安があっても、自分の道を進むと決めるのです。 自分には力がある。 現状を打開する力があると考えて、行動することを決めるのです。 最後には、行動です。 頭の中でいくら幻想を振り払おうと、取り除かれることはありません。 むしろ幻想に向かって歩みを進めることで、 「あぁ、恐怖はただの思い込みだった」と感じることができます。

4、あなたの生き方を決めていこう

あなたは自発性と、恐怖のモチベーションのどちらで生きているでしょうか。 今までの人生は変えることはできません。

過去と他人は変えることがきません。


できるのは、”今”と”自分"だけなのです。

それでは、今、自分をどのように変えていきたいでしょうか。 あなたの今後の生き方はどうしたいでしょうか。


あなたの人生のハンドルは、あなた自身が握っていきましょう。


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